第1話【再開は怒りより始まり】

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 無言で立ち上がる源内。  部屋の奥にツカツカっと早歩き。  扉が開き閉まる。 「てめぇ! 呼んだらすぐに来やがれ!」 『コノクソ源内ガ! 俺様ノ昼寝ノ邪魔スンジャネェ!』  扉の向こうから、くぐもった、いい争う声が聞こえる。  隣で理沙が大きくため息をついた。  だから、ここには来たくねぇんだよな。 『うむ、面白い!』  どこぞの刀妖怪だけは、満面の笑みで手にした派手な扇子を、バッと音を立てて開いていた。
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