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無言で立ち上がる源内。
部屋の奥にツカツカっと早歩き。
扉が開き閉まる。
「てめぇ! 呼んだらすぐに来やがれ!」
『コノクソ源内ガ! 俺様ノ昼寝ノ邪魔スンジャネェ!』
扉の向こうから、くぐもった、いい争う声が聞こえる。
隣で理沙が大きくため息をついた。
だから、ここには来たくねぇんだよな。
『うむ、面白い!』
どこぞの刀妖怪だけは、満面の笑みで手にした派手な扇子を、バッと音を立てて開いていた。
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