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どっかで聞いた声に振り返ると、ギュッと心臓を鷲掴みにされたみたいに驚いた。
虎……じゃない。
チーターの頭が俺の手元を覗き込んでいた。
正確にはチーターの被り物をした男が、俺の背後に立って俺を見下ろしていたのだ。
「お、お前なぁ!」
知らない人物ではない。
四六時中、チーターの仮面の被り物を頭に被っている人物が二人いなければだが。
「どなたですの、お姉さま?」
「生徒会の変わり者の一人よ」
「酷いなぁ、理沙さん」
そう、理沙がいった通り、こいつは岩清水。
城継誠治率いる、曲者揃いの生徒会のメンバーの一人である。
俺たちの仲間の中では、岩清水と出会ったことがあるのは、俺と理沙だけ。
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