第13話【新月隊の面々】

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 楽しそうな声を出して、岩清水は手を叩いている。 「警察ってとこ?」 「それは、兵士たちがいるからねぇ。僕らの仕事はもっと深い方かなぁ」  不明瞭な岩清水の回答に、理沙が追加質問するのは、自然な流れだっただろう。 「具体的には?」 「このメビウスシティで企まれている、全ての危険なことの対処。だから、王族誘拐事件の件じゃ、僕は君たちに感謝しているよ」  さり気なくエリシャ誘拐事件の件を入れてくる辺りが、岩清水らしいといえば、らしい。 「言外に、諜報能力の高さを匂わせてるってところかな……?」
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