第15話【力の差】

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 一人目、チーター仮面、岩清水が仮面の奥から樹丈を見つめていた。 「部下の気持ちを砕いてもらって、そのままってわけにはいかないんだよね。……ところで君は?」  岩清水が問いかけたのは、隣でその自慢の隠し槍を構えた健人に対して。  健人はニヤリと笑う。 「楽しそうだから」 「いい答えだ」  樹丈は振り返り、自分に突きつけられた、槍と刀を見つめている。 「ふんっ!」  瞬間、樹丈を中心に風が待った。 「何っ!?」  理沙が声を上げるのも無理はない。  砂ぼこりで視界が遮られ、一瞬だけ樹丈の姿が見えなくなったからだ。  砂ぼこりがおさまりつつある。
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