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一人目、チーター仮面、岩清水が仮面の奥から樹丈を見つめていた。
「部下の気持ちを砕いてもらって、そのままってわけにはいかないんだよね。……ところで君は?」
岩清水が問いかけたのは、隣でその自慢の隠し槍を構えた健人に対して。
健人はニヤリと笑う。
「楽しそうだから」
「いい答えだ」
樹丈は振り返り、自分に突きつけられた、槍と刀を見つめている。
「ふんっ!」
瞬間、樹丈を中心に風が待った。
「何っ!?」
理沙が声を上げるのも無理はない。
砂ぼこりで視界が遮られ、一瞬だけ樹丈の姿が見えなくなったからだ。
砂ぼこりがおさまりつつある。
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