第17話【銀鎧の男】

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 俺と理沙と鈴子は見つめあい、その短い間に意思は伝わった。  お互いに頷きを返す。  これ以上、健人一人を戦闘に晒しておくわけにはいかないという判断である。  全員でかかるのか、健人を引き離して逃げるのかは、理沙が決めるだろ?  樹丈は……ヤバイやつだ。  レザーがハイディンを後方に連れ出している。  残った紅葉は俺たちと同じ考えらしい。 「全員でかかるわよ」 「はいっ、お姉さま!」 「しょうがねぇな!」  俺たちが武器を引き抜くと、隣にいた紅葉もそれにならった。 「アタシも協力させてもらうわ」  理沙は即座に頷く。  戦力はあればあるだけいい。樹丈のあんな攻撃を見せられたら、な。
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