第17話【銀鎧の男】

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 やつが空けた大穴からは、まだ砂埃だか、土埃だかが舞っていた。  俺たちが加勢をするために、また、樹丈が健人と岩清水に襲いかかるために、それぞれ、飛び出そうとした瞬間だった。 「何をやっている!!!」  思わず顔をしかめた。  機先を制するには十分な大声。  耳を突き刺し、心臓を鷲掴みにする様な大声だった。  全員が足を止め、振り向いていた。  そこに立っていたのは、5人組の男女。  男が三人、女が二人。  ぱっと見は全員年齢はバラバラ。  若いのもいれば、年老いたやつもいる。  その中の中心で、一人の男が樹丈を睨みつけていた。  全身を銀色の鎧で覆った若い男。
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