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「キレイって……真っ暗でしたよ」
「そうだね。だけど、月明かりと僅かな外灯で、十分にわかった」
「……でも」
やっぱり、
こわい。
「今日は、そこのあとに、普通にホテルに行くってのもありだから」
「……時間は……」
「最近は勤務時間がメチャクチャだから家にはどうとでも言える。気にしないで」
「……」
スリルが大好きな朴さん。
そんな朴さんに、愛される悦びを知ってしまった私が断れるわけもなく。
「でも、一応、用心するから」
朴さんは、この間と同じ、誰もいない、チェーンも掛かってない山奥の会社敷地内に車を止めた。
ドキドキする、
悪いことをする前って、
心臓は別の生き物みたいになる。
朴さんは、先に降りて、
そこが無人であることを確かめた。
「おいで」
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