プロローグ

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刹那。 機銃手のなんで躯が吹き飛ぶ。 風が一瞬で爆撃機内に吹き抜けると、風圧で硝子と肉片が飛び散った。 銃弾はミシンの縫い目の様に機体に命中して行き、装甲板や硝子を四散させる。 尚も、舐める様に弾丸が登って行き、機首の操縦席の硝子にひびと同時に紅蓮の飛沫が上がった。 爆撃機の機首が下に下がると、機体は唸りをあげた様に降下する。 途中、炎が機体から噴き出ると、中央から爆砕した。 燃えた残骸は炎の光を纏いながら風に吹き飛ばされていった。
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