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変な女性に絡まれてから数時間後、バイトが終わるそして待ちに待った給料日
「まあこんなもんか…しかしなんなんだこれ?」
女性にもらった四角い物とカードを取り出す
「四角いのは…わからん、カードは…『マスクドヒーロー』?ますますわからん」
考えても仕方ない、帰るか…
某所
「いらっしゃいませー!」
スーパーの店内
「今日もここでマネーが落ちる」
ボソリと独り言を言う『誰か』
「ひと稼ぎするには丁度いいか」
そういって『誰か』はカードを取り出し、ショッピングカートに差し込んだ
するとカートはガチャガチャと音を立てながら変形を始めた
「さあ、荒稼ぎするぞ、ショッピングドロップ」
『誰か』は振り返り歩く、その後ろには怪人と化したショッピングカート『ショッピングドロップ』がいた
場所は戻り、帰り道
「そういえば、買い物しないとな」
晩飯を買っていない事を思い出した
「何が特売だっけか…」
そんなことを考えていたら、ドン
「あっすみません」
誰かにぶつかった
「いえ、こちらこそ」
黒いフードの人だった
「そっちは危ないですよ?」
「は?」
「いやなんでもないですよ」
「あぁはい」
「それではお気をつけて」
「ありがとうございます、あなたもお気をつけて」
変な人だったな、まあいい急ぐか
この後に何が起きるかも知らないで
「何だ、これは!」
いつも通りにいつも行くスーパーだった筈だった
破壊の跡、コンクリートは抉られ、壁は粉々に砕け、人々は倒れてる
「一体何があったんだ!」
いつも通りに仕事をして、いつも通りに帰ろうとしていた
いや、いつも通りじゃない、あの女だ、あの女に会った事が日常から逸脱していた
「そうだ、救急車」
焦りと戸惑いを抑えながら、携帯を取り出し連絡しようとする、と
「地獄にいらっしゃいませ」
非日常が顔を出した
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