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体が軽い、力が湧いてくる
「これが千円の力か」
[違イマス]
少しは乗ってくれてもいいと思う
[中々余裕ナヨウデスネ]
「そろそろよろしいですか?お客様」
「ぐぁ」
いきなり怪物が襲いかかってきた
「くそ、コントしている場合じゃなかった」
[サッサト戦ッテクダサイ]
「はぁ!?戦えって?俺が?無理だって!」
[戦ワナイト死ニマスヨ]
「今日は厄日か!というかお前なんだよ!何でベルトがしゃべってるんだよ!」
[ソンナ事ハドウデモイイジャナイデスカ]
「ええい、あとで説明しろよ!」
そういって金未は構えをとる
「こいやぁ!開き直ってやらぁ!」
叫びながら走り出す
「うぉりぁ!」
勢いよく拳を突き出す、まるで喧嘩のような戦い方、しかしそれしかできない
「おやめください、お客様」
やっている事はさっきと変わらない、だから結果も同じ、とは限らない
いなそうとした化け物は、衝撃を受けきれずごろごろと転がって行った
「は?」
予想外な力だった、そのため間の抜けた声しか出なかった
「すげぇ…これが金の力か…」
[イイエ、違イマス]
「否定しないで、悲しくなるから」
なかなかいい毒吐いてくるベルトだ…いいだろう気に入った
[変ナ事ヲ言ッテナイデ、集中シテクダサイ]
「心を読むな」
「勝手なことをしないでください、お客様」
「おい、ピンピンしてるぞ、あいつ」
[コレハ長引キソウデスネ、必殺技ヲ使イマショウ]
「必殺技?」
[必殺キーヲ押シテクダサイ]
正面のパネルの項目の一つが光る
「これか!」
すぐさまタッチする
[必殺技、承認シマシタ、オ金ヲ入レテクダサイ]
「これも金とんのかよ!」
[500円ニナリマス]
「くっそ、覚えてろよ!」
財布を取り出し、ベルト上部にお金を入れる
[入金ヲ確認シマシタ『キャッシュバックキック』発動シマス]
その音声の後に自分の周りに金色の光が現れ回り出し、足に纏わせる
腰を低くし、飛び上がる、頂点に達した戦士は化け物に一直線に向かう
「うおらぁぁぁぁああああ!」
掛け声と共に、化け物との距離をゼロにした
突き出した足が当たると同時に光るコインが散らばり爆散した
[キャッシュバックガ発生シマス]
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