第1章

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体が軽い、力が湧いてくる 「これが千円の力か」 [違イマス] 少しは乗ってくれてもいいと思う [中々余裕ナヨウデスネ] 「そろそろよろしいですか?お客様」 「ぐぁ」 いきなり怪物が襲いかかってきた 「くそ、コントしている場合じゃなかった」 [サッサト戦ッテクダサイ] 「はぁ!?戦えって?俺が?無理だって!」 [戦ワナイト死ニマスヨ] 「今日は厄日か!というかお前なんだよ!何でベルトがしゃべってるんだよ!」 [ソンナ事ハドウデモイイジャナイデスカ] 「ええい、あとで説明しろよ!」 そういって金未は構えをとる 「こいやぁ!開き直ってやらぁ!」 叫びながら走り出す 「うぉりぁ!」 勢いよく拳を突き出す、まるで喧嘩のような戦い方、しかしそれしかできない 「おやめください、お客様」 やっている事はさっきと変わらない、だから結果も同じ、とは限らない いなそうとした化け物は、衝撃を受けきれずごろごろと転がって行った 「は?」 予想外な力だった、そのため間の抜けた声しか出なかった 「すげぇ…これが金の力か…」 [イイエ、違イマス] 「否定しないで、悲しくなるから」 なかなかいい毒吐いてくるベルトだ…いいだろう気に入った [変ナ事ヲ言ッテナイデ、集中シテクダサイ] 「心を読むな」 「勝手なことをしないでください、お客様」 「おい、ピンピンしてるぞ、あいつ」 [コレハ長引キソウデスネ、必殺技ヲ使イマショウ] 「必殺技?」 [必殺キーヲ押シテクダサイ] 正面のパネルの項目の一つが光る 「これか!」 すぐさまタッチする [必殺技、承認シマシタ、オ金ヲ入レテクダサイ] 「これも金とんのかよ!」 [500円ニナリマス] 「くっそ、覚えてろよ!」 財布を取り出し、ベルト上部にお金を入れる [入金ヲ確認シマシタ『キャッシュバックキック』発動シマス] その音声の後に自分の周りに金色の光が現れ回り出し、足に纏わせる 腰を低くし、飛び上がる、頂点に達した戦士は化け物に一直線に向かう 「うおらぁぁぁぁああああ!」 掛け声と共に、化け物との距離をゼロにした 突き出した足が当たると同時に光るコインが散らばり爆散した [キャッシュバックガ発生シマス]
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