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「俺が来たからにはお前は終わりだ!」
真っ赤な服装で真っ赤なマントを風に靡かせている男が角の生えた全体的に黒い服装を纏った人物にビシリと指を指しながらお前終了宣言をする。
「貴様如き新米ヒーローにこのベルデット様をどうにかできるとでも?嘗めるなカスが!」
角の生えた人物が激怒し唾を飛ばしながら怒りを露にする。
角の生えた人物ーー怪人ベルデットは周りの子分と思わしき全身が影のように黒い怪人の子分【シャグラス】に命令を下す。
「どんな怪人だって関係ない!正義は絶対に勝つんだ!!」
なんて馬鹿っぽい返答だ。俺の持論から言わせれば正義はどの身にも宿っている。
誰にでも、立体的な人間の色を見れば何処かに正義があるんだ。
歪んだ正義でも正義は正義だ。
つまり新米ヒーロー君の発言は自分側が正義だというエゴイストの妄言だ。
減点20だな。
夢見る学生はヒーローに夢を見てるからな。
ヒーローが絶対という固定観念があるんだろう。
所詮戦いなんて互いの不一致から起こるだけなのに。
ヒーローも怪人も傲慢なんだよ。中心が自分たち以外いないんだよ。
シャグラス達が新米ヒーローの周りを囲みに一斉に襲いかかる。
「一対多数なんて卑怯だぞ!一対一で戦え!!」
アワアワと新米ヒーロー君が慌てだしベルデットに抗議をする。
少年…アニメやゲームのし過ぎだよ。25減点
「卑怯は戦いの中で一つの武器だ。戦場で武器を使わぬ馬鹿が何処にいる!やれ!シャグラス!!」
確りと正論だ。30加点‥…‥って怪人採点しても意味ないんだよ。
新米ヒーロー君はシャグラス達にいいようにやられてますなー。
対処が出来てない。55減点、これで持ち点0。
ボフンと新米ヒーロー君を中心に砂埃が巻き上がる。
数十秒後、そこに新米ヒーロー君の姿はそこに無く、標的を見失ったシャグラス達がベルデットの周りに戻って来る。
「目標を見失いました。次なる命令を。」
シャグラスの一人が片膝を地面につきベルデットに指示を仰ぐ。
「む?仕留めたのではないのか!ならば奴は何処にいる!?」
ベルデットは自尊心により新米ヒーローなどという存在に逃げられた可能性があるという事実聞き声を荒立てる。
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