第1章 春が来た!

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「すげえ。 あんなきれいなの見たことないあ」 素で、感想言っちまう俺。 松野ごめん 「で、どう思う?」 遠慮なくいえば 美女と普通人。 「どう思うって。興味ねえよ」 俺は言葉を濁した。 お前、あんな女が横にいて、 松野に目が行く男が、 世の中に居ると思うか? 居たらどんなんだよ。 と俺は思ったけど。 彼女には言わなかった。 松野は、 まだ、俺のほうを見て意見を求めてる。 「まあ、あの女王様が飽きたら チャンスもあるかもよ」 「ちょっと、藤吾ひどすぎる」 松野は、まだ二人のほうを見ている。 「川井さん、 なんでうちの高校来たんだろう。 塾でも上のクラスで、 東京の女子高受けるって噂だったのに。 受験失敗しちゃったのかな」 「さあな。いろいろあるからな」
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