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「すげえ。
あんなきれいなの見たことないあ」
素で、感想言っちまう俺。
松野ごめん
「で、どう思う?」
遠慮なくいえば
美女と普通人。
「どう思うって。興味ねえよ」
俺は言葉を濁した。
お前、あんな女が横にいて、
松野に目が行く男が、
世の中に居ると思うか?
居たらどんなんだよ。
と俺は思ったけど。
彼女には言わなかった。
松野は、
まだ、俺のほうを見て意見を求めてる。
「まあ、あの女王様が飽きたら
チャンスもあるかもよ」
「ちょっと、藤吾ひどすぎる」
松野は、まだ二人のほうを見ている。
「川井さん、
なんでうちの高校来たんだろう。
塾でも上のクラスで、
東京の女子高受けるって噂だったのに。
受験失敗しちゃったのかな」
「さあな。いろいろあるからな」
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