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「あのさー藤吾?
私さ、やっぱヒロ君に告白するよ」
学校の帰り道。
駅に向かう道で、
松野がそう打ち明けてきた。
松野は、
いろいろ悩んだって顔してる。
「いいけど、今すぐか?」
「悪い?」
「入学式、すんだばっかだろ?」
「だって~」腕をぶらぶらさせる。
「ちょっと待て、
何も考えずに行動するな。アホか」
「では、では、
これは作戦会議ですか?中村先生」
「策、練ったところで、
成功率20%以下だろうけどな」
「うん、うん、
20%なら可能性あるね。
上等。上等。
だって五回チャレンジすれば
一回は成功するし」
「アホ!どんな計算してんだよ。
二回目なんかあるか」
まあ確率は20%じゃなくて、
成功するなんて1%くらいだけど。
どっちもかわらんだろう。
しゃあないなあ。
西中のやつにもう少し詳しく
聞いてみるか。
俺、余計不届き者
扱いされるじゃないか!
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