ゆっくりと

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「はあ?まさか……」 言ってはみたが、咲穂が妊娠してから気になるのか何度か連絡もなくやって来ることがあった。 咲穂を見ると、やや渋い顔をして確認してとインターホンを指差していた。 咲穂の緊張が伝染したのか俺までドキドキしてきた。 恐る恐るインターホンを確認すると、そこには見覚えのある格好の男が立っていた。 「今、開けます」 その姿にホッとしながら言うと、オートロックを解除した。 「宅配便。にしても朝、早すぎだよな」 「本当にお義母さんだったらどうしようかと思った。部屋は全然片付いてないし、まだ寝間着だし」 本当にビビっていたらしく、心の底から安堵した顔をしている咲穂が可笑しかった。 「ちょっと何笑ってるのよ。こっちは真剣なんだから。あ、ほら出てよ」 タイミング良く鳴ったドアホンに咲穂がやや苛立ち気味に俺に指示してきた。 .
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