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春の公園は、お花もたくさん咲いていて、ニコニコ笑顔であふれています。
玉遊びをする人、寝転がる人、追いかけっこをする人、いろんな人が爽やかな心地よい春の一日を過ごしています。
よりちゃんも、お父さんとお母さんと一緒に公園に来ていました。
柔らかなビニールのボールをお父さんに向かって蹴りつけます。
「お父さん、ちゃんと打ち返してよ!」
よりちゃんは、お父さんが上手に打ち返してくれないので、何度も何度もボールを拾いに走ります。
お父さんに打ったボールがまた遠くへ転がってしまい、よりちゃんは必死に走りました。
その先に、同い年くらいの女の子が立っていて、ボールを拾ってくれました。
「ねえ、あんた、ボール蹴りするなら、ちゃんと蹴り返してくれる所に蹴らないと、ダメよ」
女の子は、上から目線でよりちゃんに言いました。
「はい」
よりちゃんは、そそくさとボールを拾うとさっさとその場を離れました。
ボール拾いで疲れたよりちゃんは、お母さんの所へ行き、甘えた声を出しました。
「お母さん、より、たくさん走って疲れちゃった。あまくて、つめたーい、アイスクリーム、食べたいな」
よりちゃんは、お母さんの優しい笑顔を見るのが大好きです。
「そうね、よりちゃん、さっきからたくさん走っているから、お腹もすいたわね。一緒にアイスクリーム買いに行きましょ」
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