金髪美少女、現る

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「二人とも仲が良いね」 「おお、優木か。実は今知り合ったんだけどな」 「六宮 奏でーす!よろしくね!」 「うん、よろしく」 こうやって、友達というのは増えるんだな。 「あのー、やまとっち? なんか、さっきからすごいこっちを見てる子がいるんだけど……」 「というより、大和君のことを見てるような」 「? おう、琴浦か。どうした?」 「や、山本君、良かったら一緒に帰らない?」 「そうだな、帰るか」 また朝みたいなことがあるかもしれないしな。 「大和君、僕も一緒に帰っても良いかな。駅の近くまで行くよね?」 「それなら、私も一緒にかえるー!」 「よし、皆で一緒に帰ろう」 既に教室に残っている生徒はほとんどいなかった。 グラウンドでは部活に勤しむ生徒が多くいる。 「えーと、琴浦 心です。良かったら仲良くしてください……」 「あったりまえだよ! 心ちゃん!」 「ありがとう、六宮さん」 「奏でいいよー!」 「じゃあ、……奏ちゃん」 「あー、もう可愛いなあー! 心ちゃんはー!」 どうやら六宮と琴浦はもう仲良くなったみたいだ。 「僕は優木 流だよ。よろしく」 「優木さん、こちらこそよろしくお願いします」 「ところで大和君と琴浦さんは、以前から知り合いってわけじゃなかったんだよね」 「はい、そうですね……」 そう言いながら琴浦が目線を合わせてきた。今朝の出来事を言ってもよいものなのかと迷っているのだろう。 「実は今朝のことなんだが……」 俺がそう言い終わる前に、六宮が笑ってその先の言葉を続けた。 「不良と喧嘩してボコボコにしたんだよね!」 「いや、まあそうなんだが」 かなり簡略にまとめると、それで合っている。 「大和君は琴浦さんを助けたんだよね?」 「なぜ優木がそれを知っているんだ?」 「話を聞いてると大体わかるよ」 なんという奴だ。こいつはエスパーか!?
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