初登校、不良との遭遇

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俺の名前は山本大和やまもとやまと。今日から高校生だ。 田舎から引っ越してきたため、中学の同級生はいない。ボロアパートに一人暮らしなので家族も頼ることはできない……。 ああ……。なんと素晴らしい環境だろうか。 男たるもの常に自らに厳しくいなければいけない。自立はその基本である。人に頼ってばかりでは、この「大和」という名が廃る。俺は強く、たくましく、硬派な日本男児になるのだ。 そんなことを考えながら俺は入学式に向かっている。 駅から学校まで多少距離はあるが、もちろんバスなどは使わない。当然歩く。 道もあまり覚えてないが地図などいらない。直感だ。 高校生があまり見えないが……大丈夫だろう。 しばらく歩いていると、前に女子高校生が見えてきた。 やはりこの道で合っていたようだ。 ん?なんだあれは?
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