実技と試練

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「時間止め魔法と、多段剣術か…」 シュネールは特殊な形の片手剣と魔法がかなり強い兄から以前もらった懐中時計を手にしていた。 「シュネール・S・アイザー、シエル・クラリネット、シェール・シンフォニック」 「今日こそ負けないわよ、卑怯男」 「俺も負ける気しないわー、シュネールちゃん?」 「…はぁ」 2人はシュネールを目の敵にしている、実際彼らはシュネールが休んでいる時のみしかトップを取れない。 「始めッ」 「『時よ止まれッ』ってなんで止まらないの!?」 「バカだなぁ!君は焦りすぎなんだよ『タイムストップ』」 「そんなんじゃ止まらないよ、『我を守れ、時を止めろ』」 シュネールの紡ぐ言葉が魔法陣を足元に展開した瞬間、懐中時計を通し襲いかかるダミーの時間を止めると、そのまま次の多段剣術に移る。 「あぁ…ここはアル兄に似たか…」 時間を止める魔法は体力をかなり消費する、シェールとシエルは体力を少量しか代償としない魔法を行ったが人魚を模したダミーには、それだけじゃ効かない事をシュネールはわかっていた。 先に終わらせたのはやはりシュネール、多段剣術で最初の入りと最後に強烈な叩きを繰り出し、粉々にした。
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