実技と試練

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スートが集まる宮殿にギルベルトの転送魔法で入ると、制服を手渡された。 制服、といってもスートの位置が露出する形の、特徴的な物だった。 「着替えが終わりましたら、ハート、クローバー、ダイヤ、スペードの装飾が施された扉を開けて中へお入りください。ジョーカー様がお待ちしております。」 「わかりました」 クラヴィが返答すれば、案内人がいなくなり、各々着替え始めた。 「うーわーぁ…」 声をあげたのはライリス、彼のは左側が短いズボンになっている。 一番マシなのはクラヴィと桜夜だろう。 クラヴィは右袖がないだけで、桜夜は首筋が見えるくらいであとは着物をアレンジしたもの、といえる。 シュネールは脇腹が見えている、ヘソ出し、というようなやつだ。 「いいなぁ、桜夜とクラヴィ…」 「…交換してほしい」 シュネールとライリスが羨ましげに見る。 「シュネール…お前コートあるじゃん…」 「あ…」
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