0人が本棚に入れています
本棚に追加
昼食の時間になり、学食に行けば早速場所取りの争いが始まっていた、主に体育会系の部活同士なのだが。
プレイズ学園には部活もちゃんとあり、種類も普通の高校と変わらない。しかし特殊な部活もあるのもまた事実。
「桜夜さん桜夜さん、俺買える気しないよ」
「あはは…筋肉に潰されるね」
「ちょっとー!体育会系のみんな邪魔なんだけどー!俺のお気に入り取ってないよねぇ?」
「してねぇよ!ヴェネージュ!」
一際明るい声がしたと思えば、桜夜の隣に彼の肩までの身長の茶髪の生徒、ライリス・ヴェネージュがいた。
「あ、あんた達も場所困ってたら俺と食べようよ?お気に入りの場所あるんだー」
「本当?ありがとう、ヴェネージュ君」
桜夜がにっこりと笑うとライリスもパァッと笑う。女子が何人か写真を撮っていたが、2人は気付いていないようだ。ヒスイは友人の鈍感さに少し心配になった。
最初のコメントを投稿しよう!