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「わあ…学食賑やかだなぁ…やっぱり中庭で食べようかな」
桜夜達が去った後、大柄な生徒が満席の学食を見渡し、困っていた。
「実技もあるし…なるべくすぐ食べ終われるモノにしなきゃ…」
様々な料理が売っている中、学食の奥にある購買にパンを買いに行けば、ほとんど売り切れの状態、あぁ…と頭を抱えていると肩をトントン、と叩かれ振り向いた。どうやら相手は自分より少し身長が低いようで見下ろす形になってしまったが仕方ない。
「なに?」
「中庭にメロンパン売ってるところあるから一緒に行かないか?」
「…行く」
2人の生徒は中庭に行くと時間で現れるパン屋をみつけた。なかなか出会えないため学園の伝説とまでされるほどの遭遇率だ。
「メロンパン2つとチョコチップ入り1つ、あと飲み物いつものにしてね!」
「いっつも同じじゃねぇか坊主、たまには野菜とか食えよ?そこのデカイのは?」
「デカ…、うーんと…、じゃあメロンパン2つだけで。飲み物はー…、うん紅茶にしようかな」
「はいよ、代金はいらねぇからな」
「いつもみたいに兄貴から引き落とししといてね」
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