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春には桜が春とともに咲き乱れ
夏には空が青く海も青く
秋には紅葉が色をつけ
冬には雪で白く染まる。
季節が流れるこの小さな島の端っこにある、
小さな病院に転院してきてもう2年
ひたすら白い天井を見つめ。
毎日同じように生きて
死ぬその日を待つだけの
なんの価値もないこの人生を
いつまで私は無駄に生きればいいのだろうか。
冴島 月 月のように人々を優しく包み温かく照らす人になって欲しい。
そう願われてつけられた名前。
名前負けなんて言われなくてもわかってる。
今夜は満月のせいか外が少し明るく見える。
その月明かりが桜を美しく照らす。
もし、病気でなければ…こんな夜も愛せただろうな。
そう思い呆れつつ眠りにつく。
死にたい。
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