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眠りから目を覚ますと朝日の光がカーテンの隙間から溢れるように部屋を照らしていた。
ああ、目覚める必要なんてない。
あのまま永遠に眠れたら…なんて考えつつも体を起こし 顔を洗う。
この病院に来てから最初のうちは
友達と呼んでいいのかわからないような人達や家族、親戚が来てくれていた
しかし時が経つにつれ友達まがいは私の存在を忘れ、親戚も来なくなり、ついには親ですら私の存在を忘れはじめていた。
月1看護師に連絡を入れそれが伝言として伝えられる。
そんな時もあった。
それすら必要ないと否定し、いらないと切り捨てた裏には、私のことを大切に思ってくれているだろう。という浅はかな期待があったからで
その期待は結局裏切られた訳で
当初は少し悲しかったけど今ではどうでもいいことだ。
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