嵐のあと

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚ 「昨夜、 電話に出なかったろ。 どこにいたんだ?」 談話室の会話は 他の部屋にも 聞こえることがあることを 知っているせいか、 深町さんはあたしを 非常階段まで引っ張って来た。 そこまで来た時 すぐに手を離してくれたから、 意外と無理強いするつもりは ないんだなと思った。 だけど、 朝からこれは不快極まりない。 「……恋人でもないのに、 そういう訊き方、嫌」 「そりゃ悪かったな。 でも、こっちは そうなりたいから引けない」 「ええ!?」 .
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