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「昨夜、
電話に出なかったろ。
どこにいたんだ?」
談話室の会話は
他の部屋にも
聞こえることがあることを
知っているせいか、
深町さんはあたしを
非常階段まで引っ張って来た。
そこまで来た時
すぐに手を離してくれたから、
意外と無理強いするつもりは
ないんだなと思った。
だけど、
朝からこれは不快極まりない。
「……恋人でもないのに、
そういう訊き方、嫌」
「そりゃ悪かったな。
でも、こっちは
そうなりたいから引けない」
「ええ!?」
.
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