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けれどもそれは、
言葉と共にすぐに
かき消えてしまった。
「……いいと思うわよ。
織部先生と美園ちゃん」
「さくらさん、
織部センセイと面識あるんですか?」
「あるわよ。
3年前までは、
ここでの仕事がメインで
いらっしゃったもの」
空調効いてきたわね、と
さくらさんはようやく
落ち着いた様子で煙草を手に取った。
あたしもふうと息をついて、
自分のデスクに手をかける。
──と。
「おはようございまっす」
いつもより幾分早く、
深町さんが出社して来た。
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