自爆

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目が覚めれば、隣に恵はいなかった。 一気に不安に駆られる。 慌てて居間に行けば、恵がベランダで洗濯物を干していた。 その後ろ姿がまた泣きそうなくらい愛しくて、スリッパも履かずに抱き付いた。 「恵!!」 「わ、おはよう汐菜。早いね。」 「ねぇ恵、私覚えてるからね!」 「・・・・・そっか。」 「取り消しなしだからね?」 「うん・・・。」 パンパンと洋服を叩きながらも、恵の耳は赤かった。 照れる恵が珍しくて、嬉しくて。 くるんと、身体を回し、首に巻き付いてキスをした。 「恵と逢えてよかった。」 本当によかった。 毎日毎日、恋をしては好きになる。 昨日より好きだと伝えたい。 「汐菜、やっぱりお酒飲まない方がいいよ。」 「なんで?」 すりすりゴロゴロと猫のように抱き付いて甘えた。 恵の感触はずっと触っていたいほど心地良い。 「面倒くさいから。」 「えー、やだ。毎回恵に口説いてもらう。」 「自爆するくせに。」 「それでも、幸せだからいーの。」 「汐菜、まだ酔ってる?素直だね。」 「そうかもね。ずっと恵に酔ってるのかも。」 途端に軽いキスから誘うような絡み合うキスに変わった。 出勤までまだ時間はある。 また溺れるように恋をする時間。 end...

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