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あとがき
いつも気持ちは
上の空
痛々しく装って
複雑なダンジョン
さ迷う
冷水浴に酔いしれた魚をスルー
凍りついた言葉を
吐くだけ吐いて
お構い無しに
傷を与える
悲しい色だね
お前の瞳
目の前に広がる
無機質な建物群
上の空の絡繰り人形
つまづいたことに
さえ 気付かない
まして それが
最後の終わりの
痛々しさを引き連れてスッポリ覆われていたとしても
心はあの日に止まっていた
いくら叫んだ所で
愚かさは消えたりしない
ピクリとも動かない僕に
例の魚は
何と言うのか
猫のような
赤ん坊の泣き声
上の空で
上の空で
いつも生きていたから
全ての名前を
思い出せない
終わりの時で さえ
無に還る
落ちてゆく
傷を抱えた魚の目が薄ら笑いで
凍りついた微笑みを浮かべた
全ての皆様
拝読感謝致します
詩のイベント
開催感謝致します
「Final」
絵乃紅
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