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あらすじ
ニューヨークに住む料理人カイルはかつてWTCテロに遭遇した経験から心の傷を負っていた。ある日友人アンドリューから人間の言葉を喋る犬が送られてきた。彼女は自らジャニスと名乗り、カイルに対して横柄な態度で要求ばかり突きつける。ジャニスの脳は最先端の機械と直結され、カイルはその技術に驚きながらも、馬鹿にするような言動に苛立ちを募らせる。
翌日、ある荷物を引き取るためにカイルとジャニスは最高級ホテルへ向かう。フロントに尋ねると受け取るために合言葉が必要で、それを考える過程でカイルはテロ事件のフラッシュバックを起こしてしまう。だが封じられた記憶の中から解答を導き出し紙箱を無事に受け取った。
中に入っていたのはUSBメモリ。ジャニスの機械に接続すると暗号めいたメッセージが伝えられた。カイルが事情を尋ねるが、何も話そうとしないジャニスに対して手を上げてしまう。
険悪な雰囲気のままカイルの店に到着すると、そこで黒服の男に突然襲われる。知り合いであるウィリアムだった。彼はある組織の命でジャニスを追ってきたと告げ、ジャニスはアンドリューの勤める研究所の不正を暴く証拠を持っているという。そのデータはUSBメモリに入っていたウイルスですでに流出しており、間もなく首謀者の逮捕の一報が届いた。
目的を失ったウィリアムはデータ消去をする。その途中、カイルは内部ファイルの中に記憶に引っかかる名称を発見した。ウィリアムが「もう一人のチェス部員だ」と告げた途端再びフラッシュバックが襲った。耐え切れないカイルはその場で気絶する。
夢の中でカイルは自分が無理矢理封じていた記憶を思い出す。エマという女性との再会、彼女がアンドリューから結婚を申し込まれた事、そしてテロ事件に巻き込まれて亡くなった事。
病床で目覚めた彼は、主人の過去を知ったジャニスの想いを聞く。そしてカイルに事故の一部である記憶と向き合うように諭す。
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