第一話 出会い

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23歳の3月の春…、私は新しく岬町に建てられた岬第一病院の小児科に就職が決まっており、医大もあと数日で卒業を迎える。 この日は私用で元宮まで電車で行ってたんだけど、運悪く予定が長引いて一番混む夕方のラッシュに巻き込まれてしまった。 「んー…、19時には着くかなぁ…。」 夕飯は仕方ないから買って帰るしかないかぁ…。 なるべく作って食べたかったけど…。 「…っ!?」 いろいろ考えを巡らせてた時、誰かに太腿触られた気するけど…。 ラッシュで人が多いから私の気のせいかな…。 ヤダな…、早く岬に着いてほしいけど、まだ元宮から出たばかりだから2時間は乗らなきゃならないのに…。
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