32人が本棚に入れています
本棚に追加
真紅の瞳の男性は車掌さんに警察を呼ぶように言って、帽子の男性と私の間に立ってくれてるけど、見ず知らずの私に何で…。
「あの、あとは私だけで大丈夫ですから…。」
「ダメだよ!陽さんだって泣いてる女の人放っておく程鬼じゃないから…。」
「ってーんだよおっさん!」
ミルクティー色の髪の女性に陽さんと呼ばれた真紅の瞳の男性は、帽子の男性におっさん呼ばわりされたからかうるさかったからか眉間にシワ寄せて片手で襟首を掴み持ち上げた。
「…抵抗できない女に痴漢しといてその態度か?謝ったらどうだ?あ゙ぁ?」
「ふざけんな!その女が悪いんだろ!?」
「その人は悪かねぇだろ。確かに俺はお前よりおっさんだとは思うが、お前みたいに無抵抗の女に痴漢する程腐ってねぇよ。」
男性はそう言い捨てて帽子の男性の襟首から捨てるように手を離した。
帽子の男性は舌打ちをして椅子にドカッと座り、そのまま警察が来るまで黙ったまま。
最初のコメントを投稿しよう!