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千晃「入学して1か月した頃に健康診断があって…保健室に行ったらなぜか沢山の女の子がいて…そのまま保健室に閉じ込められたの…。」
実彩子「千晃…!」
宇野ちゃんが私を抱きしめてくれる。
秀太「千晃…俺…」
千晃「秀ちゃん達は何も悪くないよ…?」
そう、あれは私の判断ミスだった。
健康診断があった日、保健の先生は子どもが熱を出してしまったので途中で帰ったから不在だった。
だから保健室ではなく別室で健康診断は行われることになっていた。
だけどあるクラスの女子が、特Aの女の子は保健室で特別にしてくれるらしいよって伝えに来た。
私はその言葉を信じて保健室に行くと先生なんていなくて沢山の女の子がいて、
散々悪口言われて、どこから鍵を手に入れたのか私を保健室に閉じ込めて鍵を閉めた。
隆弘「でも…どうやってでれたの…」
千晃「なおちゃんが気付いてくれて出ることができたの…。」
保健の先生はいないし誰も気づかないって思っていたら学校の見回り当番だったなおちゃんが見つけてくれた。
ただ、この事は誰にも言わないでってなおちゃんにお願いした。
真司郎「なんで言ってくれへんかったの…?」
優しく聞いてくれる真ちゃん。
千晃「思い出したくなかったし…皆に嫌われるんじゃないかって思ったら怖くなって…。」
光啓「もう…千晃はあほだね。そういうとこ昔から変わんないね?」
秀太「俺たちは千晃のこと嫌ったりしないよ、何があっても。」
だっちゃんと秀ちゃんの昔から変わらない暖かい手が私の肩乗った。
隆弘「ごめんな、気付いてあげられなくて。」
にっしーの優しい声。
真司郎「ちあちゃん、ちゃんと泣いたんか?」
優しい目で私を見つめる真ちゃん。
実彩子「ずっと1人で背負ってたんだね…よく頑張ったね、千晃。」
私に頭を優しく撫でる宇野ちゃん。
そんなみんなを見たら今まで溜めていたものを全部出すように涙が出てきた。
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