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そこにいる皆が、思い思いに皿により分けて食しているのは
天まで届けとばかりに高く積み上げられたもの
「・・・・・・・・・・なんでカニ缶!?」
「カニカマもあるよ」
「・・・・・・・・・・」
絶句してしまったあたしを見て、高橋先輩はケラケラと笑う
「まー五十嵐の言い方だと、そう思っても無理ないよねぇ
けど、やっぱ普通に考えて学生に本物の高いカニを用意しろってのは無理でしょ?
毎月1度、全部員から徴収してた1000円とこのクリスマス会の参加費500円の使い道は、ほぼ全部これに費やされてるよ」
・・・・・毎月少ないバイト代から泣く泣く払っていた1000円の思わぬ使い道に、手の中のカニ缶を握り潰しそうになった時
すぐ側でカニ缶を手にした男子らの話し声が聞こえた
「なー缶切りあるか?」
「は? 何言ってんだよ。最近のやつはタブついてんだから、缶切りなんていらねぇだろ」
「いや、俺のついてねぇんだ」
「・・・・・え、マジか。ちょ、それいつの?」
「えーと。賞味期限は199・・・・・・」
「・・・・・」
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