第1章

7/31
前へ
/31ページ
次へ
お店に入って、すぐの出来事だった。 JINROのウーロン割を一口、二口飲んだとき。 お店のドアが開き、2人組みが入って来た。 カウンターに座った2人組み。 何気なくその2人組みを見ていたら、1人がこっちを見た。 目が合った相手は、レンジローバーの彼だった。 あ。 と思ったが、彼は私に確実に気付いたが、サッと目をそらされた。 あれ?気付かなかった? 気付かないわけないよね。 そういうことか。 そうだよね。 気付いて欲しくないもんね。 知らない振りをするのが、ここでは正しい大人の対応なのだろう。 ヨンには敢えて知らせることはしなかった。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加