第八章 不器用に繋がる想い
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「え? でも待てよ? 治療費を賄わなくてすむということは、田宮だってスパイなんかする必要なくなったんじゃないのか?」 「気づきませんか? 田宮は御堂に惚れてるんです」 あはは、そっか……なるほどね――。 よく考えれば辻褄の合う話だ。要するに、スパイ活動をしているうちに御堂に情が移ったというわけだ。
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