第八章 不器用に繋がる想い

12/39
前へ
/332ページ
次へ
「そうなんだ。とりあえずジントニック」 「かしこまりました」  俺の観察眼はさほど大したものでもないが、いざという時には異変を察知できる。ゲイの勘が働けば、大抵の難は逃れられる……はずだ。  こいつ、ゲイだな――。  ジントニックをグラスに注いでいるバーテンをじっと見つめながらそう思った。  メッシュの入った髪に整った顔のパーツ。スッキリとした鼻梁がエキゾチックを思わせる。
/332ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1552人が本棚に入れています
本棚に追加