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ふふ……なんだよ、赤くなったりなんかして――。
こいつの獰猛に乱れた姿を見てみたい――。
こういう可愛い顔をした若造は、意外とタフで加減を知らない。俺は山下の厚い胸板に組み敷かれてめちゃくちゃに犯されている自分の淫らな姿を想像した。
「後藤先生? やっぱりどうかしたんですか? ぼーっとしちゃって、午前中は急患の患者さんもいたから、きっとお疲れになったんでしょうね」
いや、そんなんじゃない。俺がお前に突っ込まれてヒーヒー言わされてる姿を想像していたんだ――。
そう言ったら山下の顔はどう変わるだろうか、と思案する。
「少し疲れたみたいだ。ちょっと休憩」
「はい。じゃあ、書類整理しておきますね」
「うん、頼んだよ」
俺は自らの勝手な変態的妄想をかき消して、いつもひとりで休憩する屋上へ向かった。
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