天才と劣才

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あれは確か、僕が3歳くらいの時だ。 《政府の教養改革の1つとして、全国民のを知能ランキング化する》 という良く分からないシステムが出来てしまったのは。 「イチハラサクさん」 僕の番。 「はい」 月例知能テスト。これが学校での評定代わりになる 政府独自の評定で一番上はSランク、一番下はEランク 受付を済ませて呼ばれたら1人ずつ部屋にこもりひたすら問題を解くだけのなんの面白みもないテスト 両親が言ってた定期テストってやつも こんな感じなのかな 部屋に入り、問題に目を通す。今回も詰まるところは無さそうだと思いつつ問題を解いていく 面白くない・・・・ 全て終わったら部屋から出ても良い約束なので部屋を出た 受付に行くと、学校の先生が凄い笑顔でこちらを見ている。 「咲くん、さすがだ。期待しているよ」 コンピューターでの精密採点を終え、渡して貰った紙の評定はS。 素直に嬉しい。
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