召喚獣にお願い。

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「ちょうど息抜きをしようとしていたところだよ。なにかあったのか?」  俺の手を取り近くにあるソファーに座らせると、サリューもその隣に座る。心配そうな表情で、顔を覗き込むように見つめられ、なんとなく居心地の悪さを感じた。  出会って以来、サリューは何かと俺に気を遣ってくれる。顔良し、頭良し、背もすらりと高く、なにより王子さま。これで能力とやらも高くて優しいとくれば、ほぼ無敵だろう。まぁ、俺なぞに真価を発揮するのは無駄な行為だとは思うけど。  握られたままの手が離れないかと試行錯誤しつつ、俺はここに来た目的を思い出した。 「サリュー、俺と契約してくれ!」
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