召喚獣にお願い。

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「召喚獣?」  聞き慣れない呼称に首を捻る。どうやら俺のことらしいが、さっぱり心当たりがない。サリューは俺の質問で我に返ったのか、大きく頷いた。 「あ、……あぁ、そうだ。この世界では力あるものは、異世界より召喚獣と呼ばれるものを喚び出すことができるんだ」  彼の話によると、召喚獣は召喚者を守るためにいる存在で、召喚者は一生に一度だけ、自身の持つ力に応じて、その存在を異世界より喚び寄せることができるのだそうだ。  そして俺がその召喚獣らしい。
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