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断るっていっても、いきなりこんな見も知らない世界で生きていく術もない。元の世界の一般常識も通じるのかわからないし。
喚び出したサリューには文句を言いたいとこではあるが、それが風習? みたいだし、良くないことだと思ってなかったみたいだしな。
結局、どうせなら誰かの役に立つ方がいいと思って、サリューの側にいることにした。俺になにができるか分からないけれど。
案の定、なにもできない俺はサリューの足手まといでしかなかった。できることといったら、彼の話相手というか、一緒にご飯を食べたりお茶を飲んだりするくらいだ。
一生に一度しか喚べない召喚獣だぞ。勝手に喚ばれた立場とはいえ、役立たずすぎてサリューに申し訳ないことこの上ない。
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