不思議な部屋

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ゴージャスだが、派手すぎない家具で上品にまとめられた広い部屋 そこにあなたはいた。 床にはとても上質そうな絨毯が敷いてあり 上を見れば、落ちてきたらどうしようか不安になるほどのシャンデリアだ。 「やあ、よく来たね」 声のした方へ振り向けば、一人の老人がロッキングチェアに腰かけつつ、あなたのほうを見ていた。 スーツを着こなし、片手にはハットを持っており、パッと見ただけで紳士だと感じるような老人が 「こんにちは・・いや、こんばんはだったかな?」 その老人はロッキングチェアから立つと 「でもそんなことは重要じゃあない」 微笑みながら、あなたの周りをゆっくりと歩き始める。その足取りには少しも年老いた様子は感じられない。
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