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辺りの野次馬達が再び騒ぎだした。
情けないだの、調子に乗るからだ等と好き放題に言っている。
セレスはごしごしと目を拭って立ち上がった。
文句を言うつもりは無い。
否定をする気も無い。
勇んだ結果がこれなのだから仕方が無い。
ゆっくり、冷静に考えながら顔を伏せたセレス。
しかし。
「うるさいぞ、外野。」
不意に青年が言った。
その声には、明らかに苛立ちが込められている。
「仮にも。この町を守ろうって人間に対してお前等何だ?」
辺りをぐるりと見渡しながら青年は続ける。
「俺を止めるどころか、傍観しかしなかった連中が、対峙し続けた人間を罵倒とは何事か!」
一際大きな声で青年が怒鳴ると、野次馬達は静まった。
ふん、と鼻で笑ってすぐ、青年はセレスの方へ向き直す。
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