あらすじ

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全寮制のカトリック系女子高に通っている主人公の玲奈は、自分の隣の席が空いていることをふと疑問に思う。しかし友人の愛美は「ずっと空席だった」と言う。 誰かいた記憶もないので、玲奈は自分の勘違いとして終わらせる。 次の日。玲奈は自分の前の席がぽっかり空いていることに疑問をもった。(愛美が消えていた) 後ろの席の藤田、変わり者の和久田、おっとりしてる白咲。次々にクラスメイトが消えていく。 クラスメイトが消えるのと同時に、その人にまつわる記憶もなくなる。 途中から日記をつけはじめた玲奈は、消えたクラスメイトが前日に神父の多々良啓介と会っていることに気がついた。 多々良は犯人じゃないと言うが何か訳知り顔。次に消える生徒まで当ててみせた。消えた人間の共通点は、みんな前日に体の痛みをうったえていることだった。 男嫌いだけど多々良はなぜか平気だった玲奈。次は自分が消えるかも、という恐怖から多々良の家に身を寄せていたが、ついに自分も痛みを発症した。 怯える玲奈。ゲイだとカミングアウトした多々良と脱出を企てるが失敗に終わる。 多々良にこの学園の歪みを指摘されて戸惑う玲奈。 実はこの学園は現実ではなく、玲奈の精神世界の中だった。 現実の玲奈はもう26歳。お見合い結婚した旦那からDVを受けていた。学生時代に戻りたい想いで作られた夢の世界だった。 精神世界のクラスメイトは玲奈の作り出した分身であり、それぞれ玲奈の願望を体現していた。 多々良は、最愛の元恋人≪あきら≫の大姪であり、瑞樹と同じアザを持つ玲奈を気にして、玲奈の精神世界に入り込んでいた。 玲奈は病院で目覚め、支配的な母親・夫と決別する。 卒業後関西で暮らしていた愛美を頼って、玲奈は離婚後東京を離れて自分の足で新しい人生を歩み始めた。 END
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