第1章

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秋『うわぁ、馬鹿でかい門だなぁ』 俺は今、西柳学園(せいりゅう)の門の前に立っている。 兄さんの命令で半ば強制的に転入することになったのだ。 「かわいい弟を近くで見守りたい」とかなんとか。 だからといって5月なんて中途半端な時に転校なんて、悪目立ちしそうで勘弁してくれって感じだ。 西柳学園は寮生の知る人ぞ知るホモ高だ。 ちなみに理事長は俺の兄さんがやってる。 ここに通う従兄弟から ホモ6割 バイ3割 ノーマル1割 と聞いたときは、まぁ驚いた。 てか、驚くよね普通。 その従兄弟もこの学園に通っている。が 奴は自称ノーマルだ。 「此処は神の地だ…ふふ腐」と 昨日も電話で訳の分からんことを言っていた。 腐男子というやつらしい。 まぁこいつのことは今はどうでもいいとして、 どうやって中に入ろう… インターホンは見つけた…のだが、何故か鳴らない。故障か…?
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