第1章

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俺は門から数メートル離れ、助走をつける。 そして… 秋『よいしょ…っと』 かるく門を乗り越え、飛び下りる。 スタッと着地した…目の前には、キラキラしたイケメンが立っていた。 綺麗な黒髪は後ろで一つにまとめられ、濃い青の瞳がこちらを見つめている。 身長は俺より5センチくらい高い…180くらいだろうか。 秋『えと、すみません?』 声をかけるとはっとしてそのイケメンは話し出した。 遥「失礼しました、転入生の葉月秋人さんですね?私は生徒会副会長の高坂遥(こうさかはるか)と申します。」 嘘臭い笑顔。をみせるその副会長をみる。 なんて胡散臭い、と思いつつも 秋『はい、葉月秋人(ハヅキアキト)です。 よろしくお願いします。高坂先輩』 と、俺が答えると高坂先輩は少し不思議そうな顔をした。 なんかおかしなこと言ったかな? 思わず首を傾げる。 遥「ああ、すみません。先輩なんて呼ばれたことがなかったので…」 …俺はいま高校一年だ。 この学園はネクタイの色で学年が分かるようになっている。 一年生は赤 二年生は青 三年生は緑だ。 生徒会役員はそのネクタイに銀のラインが入っている。 目の前の高坂先輩は青のネクタイをしている。イコール先輩… 間違ってないよね?…… 遥「いえ、なんでもありません!高坂先輩でいいです!」 秋『え、でも呼「いいんです!」…』 そう言って、さっきより少しやわらかく微笑んだ。 秋『…そっちの笑顔のほうがいいな』 遥「え?」 あ、声に出ちゃってた。 秋『え、っと、最初 無理して笑ってたみたいだったので……』 ちらっと先輩のほうを見ると、驚いた顔が次第に嬉しそうな顔へと変わっていくのがわかった。
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