第1章

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遥「気付いてくれたのはあなたが初めてですよ。」 なんて言いながら俺の頬に手をかけている そして高坂先輩の顔がどんどん近づいてくる。 整った顔してるなぁ… ーーチュッーーーーーー ………!? 秋『…ッなに…するんですか』 突然すぎて反応できなかった。 悔しいので決して顔にはださないが割と動揺している。 遥「嬉しくて、つい」と言い微笑む先輩を軽く睨みながらも この学校は「つい」男にキスするのか? …ああ、ホモ高だった、とかどこか冷静に考えながら、先輩の笑顔を綺麗だなとか思ったのは秘密だ。 まぁ、気にしたら負けだな、 これからは気を付けよう 一応言っとくけど俺はノンケだから! 決してホモではないから。 秋『次したら怒りますからね、それより理事長室に案内してください。』 素っ気なく言うと、 遥「はい、喜んで」 と、飛び切りの笑顔がかえってきた… え、ドM? 五分後 無事、理事長室にたどり着きノックをして中に入る。 高坂先輩は理事長室前で 「仕事があるので、また(ニコッ)」 と言って行ってしまった。 一息ついたのもつかの間、理事長室のドアをノックし扉を…開けた。 秋『失礼します』 ?「あきいいぃぃぃ!!!会いたかったぞおおおおおおおっー!」 言葉と同時に俺に抱きついてきたのは兄の 四ノ宮彰(しのみやあきら)だ。 理事長の弟だとわからないように俺は母の旧姓を使っている。 本名は四ノ宮秋人だ。 彰「それにしてもどうしたの?その格好」 言い忘れてたけど、俺は変装してる。 黒髪のウィッグにメガネ。 本当はクリーム色の髪に青の瞳だ。 祖母がイギリス人だった影響が大きく出たようだ。おかげで肌が白くて困っている。 秋『姉さんがしていけってうるさくてさ、王道といえば!だって。いつもの病気だよ、』 言いながら兄さんを俺から引き剥がす。 姉さんは、…とゆーか姉さんも従兄弟同様腐女子だ。苦笑いしかできない。 秋『断ったんだけどね、無駄にしつこくてさ、』 ため息交じりで答えると、 彰「秋人は綺麗で可愛いからね~変装してても色気が隠しきれてないよーー兄ちゃん心配★」 秋「襲うとかないだろ。俺なんか。ちょっと顔がキレーでも男だし、…あぁ、ホモが多いんだっけ」 彰「(ちょっと…ねぇ、)」 秋『なにその目?』 彰「うーん。お兄ちゃん心配。」
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