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真っ暗な部屋。
何故僕はこの場所にいるのだろう。
少年、茉莉は困惑した。
身体は寝台に横たわっており、何故かとても怠い。
唐突に扉が開き、誰かが入ってきた。
足音と話し声から、男性二人であることが分かる。
首を動かして闇に慣れた瞳で人影がある方を見ると、一つの視線とぶつかった。
不思議な色彩の瞳。
黒ではない。
紅…?
僕はこの人を知っている。
その人は茉莉と目が合うと、怪しくそれでいて妖艶に微笑んだ。
そして茉莉の手首を押さえ込み、その身体の上に覆い被さった。
「ごめんね。」
妖しい声でそう呟きながら。
その後、僕は…?
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