第2章

2/6
前へ
/15ページ
次へ
真っ暗な部屋。 何故僕はこの場所にいるのだろう。 少年、茉莉は困惑した。 身体は寝台に横たわっており、何故かとても怠い。 唐突に扉が開き、誰かが入ってきた。 足音と話し声から、男性二人であることが分かる。 首を動かして闇に慣れた瞳で人影がある方を見ると、一つの視線とぶつかった。 不思議な色彩の瞳。 黒ではない。 紅…? 僕はこの人を知っている。 その人は茉莉と目が合うと、怪しくそれでいて妖艶に微笑んだ。 そして茉莉の手首を押さえ込み、その身体の上に覆い被さった。 「ごめんね。」 妖しい声でそう呟きながら。 その後、僕は…?
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加