第1章

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男性が地上へと繋がる扉を開くと、茉莉の視界は真っ白になり、眼の痛みに襲われた。 暗闇に慣れきってしまった茉莉の瞳に、地上の光は強烈だった。 「茉莉、大丈夫?」 小さく呻いている茉莉に気付いたのだろう。 男性が茉莉に声をかけるが、茉莉は応えられず男性にしがみつく。 男性は茉莉をあやすように、暫く茉莉の頭を撫で続けていた。 数分後、眼の痛みは少し和らぎ、視界も朧げながら戻ってきた。 「平気そう?」 力が少し抜けた茉莉に気付き、男性が問いかけた。 茉莉は小さく頷く。 「じゃあ行こうか。」 男性は茉莉を抱えたまま、通路を進んでいった。
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