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それは寒い寒い冬の冷たい空気が、穏やかで暖かな春の陽気に包まれ始めたある日ことだった。
休みの日の遅い朝食。
食パンとハムエッグ、インスタントのコーヒー。
至っていつも通り。
「そう言えば葉に言っておきたいことがあるんだった」
「んあ?何?」
向かい側に座る父さんが思い出したかのように口を開いた。
「父さん結婚したから」
「…………、はあぁぁぁぁぁ!?」
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