4.オムライスと救急箱だし…

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「あ、碧、やめろって」 どういう理屈で俺が責任とやらを取らなきゃいけないのか分かんねーけど、この状況は絶対にヤバい。 しかも後ろから抱きつかれるのって、突き離そうとしても出来ないし、意外と抵抗するすべがない。 「大丈夫ですよ。気持ちいいことしかしませんから」 つか、気持ちいいことって要するにアレだろ? だったら、俺の黄金の右手で十分ですのでお引き取り下さい。 うん、マジで離して。 俺の訴えなど届くはずもなく、下に降りてきた碧の手は、そのままスウェット(下)の中に入り込んできた。 「うぁっ!?ば、ばか…、さわん…な」 「とか言いながら、勃 ってますよ。兄さん?」 触ろうとしたモノが、すでに臨戦状態だったことに気付いて、碧はクスリと笑った。 うるせー! しようがねーだろが! おまえのせいで、色々頭ん中駆け巡っちまうんだよ! 朝食の時だって中途半端なことされたわけだし! 父さんにバレやしないかと思ったらドキドキして…。 って、これってヘンタイの思考じゃねー?
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